アルバイトの介護職にも必要な技術や倫理観

これからアルバイトで介護職の仕事を希望している人もいるでしょう。アルバイトと正社員との間には、勤務時間から給与さらに休暇制度や福利厚生に至るまで、何かと勤務条件の異なる部分が多いものです。ただし、どの介護現場であっても、そこで求められる能力や熱意あるいは倫理観などについては、基本的に同じと考えてよいでしょう。雇用形態が違うというだけで、利用者へ提供すべき介護サービスのクオリティーに大きな差異があってはならないからです。例えば、利用者に対する基本的態度もアルバイトの介護士には一定以上の技術や倫理観が必要になります。コミュニケーションの技法では、利用者と短時間で信頼関係を築くために、アルバイトにも自己開示が求められます。ここでいう自己開示とは、単なる自己紹介ではありません。

利用者とのコミュニケーションが欠かせない介護現場においては、コミュニケーションを円滑に図るための技法を習得する必要があります。例えば、相手に熱意や理解を示すために利用者の言葉をあえて繰り返す技法や、「大丈夫ですよ」「心配ありません」という声かけで、利用者の気持ちを落ち着ける技法などは、アルバイトの介護職でも必ずマスターすべきものです。さらに、介護職として従事している人すべてに求められるのが職業倫理観。これは介護福祉士法にも規定されており、アルバイトでも遵守しなければなりません。特に第46条の「秘密保持義務」については重要です。アルバイトを辞めた後でも、介護現場で知り得た人の情報を漏らすのは法律違反になるので注意しましょう。